Menu
 > 作品
 > ソ行
 > その男、凶暴につき
 > クリロさんのレビュー
その男、凶暴につき のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 その男、凶暴につき
製作国
上映時間103分
劇場公開日 1989-08-12
ジャンルアクション,ドラマ,犯罪もの,刑事もの,バイオレンス
レビュー情報
《ネタバレ》 みなさんおっしゃってますけども、これが初監督だなんて信じられない。なんという完成度の高さ。脚本、演出、キャスティング、美術、どれも文句なし。
ビートたけし演じる主人公・吾妻の、静かで冷たい氷のような狂気。頭がおかしくなってしまった妹の、無垢な狂気。白龍の、闇を思わせる底知れぬ狂気。岸部一徳の、一見穏やかな狂気。ラスト近くの台詞どおり「どいつもこいつもキチガイ」なんだけど、どいつもこいつも哀しく切ない。退廃的という言葉がよく似合う、なんともいえない世界観だった。
ラストの、倉庫のシーンは圧巻。死んでいる吾妻のカットは、白と濃い藍色のような闇と血の赤が印象的で、一枚の絵画のようだった。
第1作で誰にも真似できないところまで到達してるなんて、北野監督はほんとに天才なんだと思う。ちょっと怖くなるほどの。
クリロさん [DVD(邦画)] 9点(2012-02-27 20:50:54)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 125件
作品の平均点 7.13点
作品の点数分布
010.80%
110.80%
210.80%
321.60%
475.60%
5108.00%
61310.40%
72419.20%
84334.40%
91612.80%
1075.60%
作品の標準偏差 1.85
このレビューの偏差値 55.49
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
その男、凶暴につきのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS