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哀愁漂うコメディ、まさにビリー・ワイルダーの真骨頂ともいえる作品。この時代のハリウッド俳優って、端正な顔はもちろん喜怒哀楽の顔が明確に分かれているところが面白い。最近だと笑っているのか、泣いているのか、わからない顔の役者も多いが、今作のジャック・レモンの表情の豊かさを今の俳優は見習うべきだろう。そしてこのメリハリのきいた顔がコメディに不可欠なテンポの良さを演出している。ヒロイン役のシャーリー・マクレーンも可憐で実に魅力的。たまに首を傾げるマドンナ役の映画を見受けるが、今作においては疑う余地がない。また最後のマクレーンがアパートへ走るシーンはウディ・アレンの「マンハッタン」を思い出す、男女逆だけど、影響されたのかなあ。
【ゆたKING】さん 9点(2003-05-10 17:51:07)(良:1票)
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