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面白いのだが、タランティーノ作品だけに物足りなさが残る。彼の作品は躊躇なく人が殺される、いわゆるバイオレンス・シーンが多いのだが、パルプではコミカルに描き嫌悪感を上手に消していた。さらに登場人物もサミュエル、トラボルタ、ユマ・サーマンとひと癖もふた癖もある人物で個性的な会話だけでも楽しめたほど。それに比べ今作の場合、癖のある登場人物がサミュエル・L・ジャクソン一人と極端に少ない。そう、コミカルさが今作においては不足している。そのため、狂気と笑いの絶妙なバランスが崩れ、テンポも悪くなり悪循環を生んでいる。こうしてみると、パルプがどれだけ完成された作品なのか理解できる。
【ゆたKING】さん 6点(2003-03-16 19:54:05)
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