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BOY A のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 BOY A
製作国
上映時間107分
劇場公開日 2008-11-15
ジャンルドラマ,小説の映画化
レビュー情報
イギリス映画。少年Aまたは悪魔の子どもと呼ばれたエリックは、ジャックという新しい名前のもと人生をスタートさせる。ジャックは仕事を始め、友人も恋人もできる。順風満帆な第2の人生のスタートを切った。しかし、いつもジャックの心には罪悪感があり、苦しんでいた。それは、自分が人殺しであるという悲しい過去による…。如何なる理由においても殺人は許されることではない。けれども、更生して新たな人生をスタートさせようとしている青年を、死に追いやる権利は社会にはない。更生したと言ってもどのくらい心を入れ替えたかなんて、誰にもわからないけれど、少年Aが一人の責任で殺人を犯したわけじゃないから。子どもの責任は親にあると思うし、環境的要因が子どもの犯罪の場合多くを占めている、と思う。彼が両親と悲しい境遇にあることは断片的に描かれていたし、両親が逮捕後に彼と関わっている様子が全く描かれていなかったことからも彼の成育環境が決して恵まれたものではなかったことがうかがえる。ただ、両親の代わりにソーシャルワーカーのテリーが親代わりとしてジャックを励ましながら見守り続けていることは救いであった。子どもによる重大犯罪においては少年Aとその周りの人それぞれが真摯に過去を受け止めなくてはならない。本人だけの問題ではないのだから。重く深く考えさせられる映画だった。
kanekoさん [映画館(字幕)] 7点(2009-11-18 21:48:30)
その他情報
作品のレビュー数 12件
作品の平均点 6.67点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.18
このレビューの偏差値 52.40
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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