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十二人の怒れる男(1957) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 十二人の怒れる男(1957)
製作国
上映時間96分
劇場公開日 1959-08-01
ジャンルドラマ,サスペンス,法廷もの,モノクロ映画,TVの映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 純粋にミステリーとして見れば、目撃証言の矛盾をついて行く推理過程に驚かされる部分は無いが、本作の見所は言うまでも無く、陪審員室に集う12人の人間ドラマ。それぞれが「劣等感」「嫉妬心」「猜疑心」「偏見」「無関心」「差別意識」といった、負の人間性を代弁する事で、あの狭い一室に「現実社会」の象徴的な一面が現出している。

また「多数決による陪審員制度」は、まさに民主主義の象徴ではあるが、議論と説得を重ねながら有罪を無罪に導く過程と、最後まで「客観的な事実」が分からないラストを持ってくる事で、「いかようにも民意は誘導できる」という民主主義の潜在的な危険性に対する警鐘も見出せる。
FSSさん [映画館(字幕)] 9点(2005-01-17 19:40:07)
その他情報
作品のレビュー数 503件
作品の平均点 8.60点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.42
このレビューの偏差値 51.98
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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