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破線のマリス のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 破線のマリス
製作国
上映時間108分
ジャンルドラマ,サスペンス,ミステリー,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 <原作未読・映画のみの評価>

言いたい事は分かる。「情報化社会の危険性」とか、「マスメディアの偽善」など、テーマ自体は深いものがあるけれど、サスペンスとして何をメインにすべきかの方向性が定まらないまま、オチまで行っちゃった感じ。

作中、あれだけ重大な情報を、その信憑性をまったく確認する事も無く独断で放送したり、麻生がテレビ局側を名誉毀損で訴える事もせず、編集局員である遠藤瑶子ひとりをストーキングしたり、彼女の子供が気持ちの悪い盗撮ビデオを無名で送りつけてきたりと、ちょっとサスペンス性を優先しすぎて、設定や展開に無理が出ている。

結局、事件の核心であった白井については、「情報化社会の恐怖」というテーマを描くための「材料」であるがゆえなのか、途中から完全に放置され、こちらの事件の真相は分からないまま。

ただ、低評価の要因であるラストのオチについては、肯定的に見ると「情報に踊らされる事の愚かしさ」を強調するためには、これ以上無いくらいに最適なものとも言える。その辺が理解されにくかったのが残念。

FSSさん [ビデオ(吹替)] 6点(2003-10-25 01:11:12)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 19件
作品の平均点 5.42点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
215.26%
3315.79%
4315.79%
5210.53%
6526.32%
7210.53%
8210.53%
900.00%
1015.26%
作品の標準偏差 2.01
このレビューの偏差値 51.44
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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