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女と女と井戸の中 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 女と女と井戸の中
製作国
上映時間102分
劇場公開日 1999-02-13
ジャンルドラマ,サスペンス,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 何がメインテーマなのかが分かりにくい。人間関係の説明不足もあって、余計にそう感じてしまう。特にキャサリンの人間性が分からず終い。

最初から金目当てだった訳でも無さそうだし、何を考えてヘスターと付き合っていたのか。仲が破綻するきっかけとなった車の事故を利用して、金だけ頂いてさっさとトンズラしたって話にしかなってない。

まあ、昔堅気の中年女性のヘスターと、今時の若い女性であるキャサリンの心のすれ違いを通して、人生の皮肉や現実の残酷さを描きたかったのかも知れないけど、もう少しマシな見せ方があったのではないだろうか。ひょっとして、あの露骨な青い画面は、「井戸の中の水の冷たさ」と「現実世界の人間の冷たさ」の象徴だったとか。

他にも何を表しているのかよく分からないシーンも多い(井戸に死体を放り込んだ後のキャサリンの奇妙な行動とか、ラスト間際のヘスターの夢の中で、彼女の三つ編みが床まで伸びていて、そこへキャサリンが「黄色の毛糸の帽子」を被って入ってくるシーンとか)。心理学的に深読みしようと思えば色々と出来るけど、残念ながらそこまで計算して作り込まれている脚本とは思えない。

中途半端にサスペンスっぽく演出するくらいなら、最初からふたりの人間性に焦点を絞ったドラマ仕立てにして欲しかった。ヘスター役の女優さんの演技力に敬意を表して、+1点。
FSSさん [ビデオ(字幕)] 5点(2004-10-12 13:22:40)
その他情報
作品のレビュー数 45件
作品の平均点 5.44点
作品の点数分布
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100.00%
236.67%
336.67%
4613.33%
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6817.78%
71022.22%
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912.22%
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作品の標準偏差 1.68
このレビューの偏差値 48.43
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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