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ディープシャーク のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ディープシャーク
製作国米,ブルガリア
上映時間91分
ジャンルアクション,サスペンス,シリーズもの,パニックもの
レビュー情報
《ネタバレ》 一見、サメに襲われるパニック映画として、割りと真面目に作っている感じだけど、実際に見てみると唖然とする程のつまらなさ。この「マジに作っているのにつまらない」という痛さは、他の映画で言えば「エイリアンX」に通じるものがあるw。既に「エイリアン」や「ジョーズ」という完成された超有名作品があるのに、平気で同じ素材を使い、事も無げに劣化コピー品を作れる、この厚顔無恥さ、ずうずうしさ、無神経っぷり。ある意味羨ましいw。

要するに問題は、監督を始め脚本家や演出家にセンスが無いにも関わらず、本人たちがそれに気付いておらず、プロとして商用映画とは何かを理解していない事だろう。

まず、「サメに襲われる」というネタは「平凡であるがゆえに難しい」という事に気付いていない。案の定そのサメの見せ方(襲わせ方)に工夫が無いので、まったく恐怖感やパニックも演出できていない。そして何より全体のシナリオ構成が稚拙で、序盤からテンポが悪い事に加え、ことごとく展開の予想がついてしまうので非常に退屈etc.etc...。

具体的に言えば「沈没船の財宝を狙う悪党」を出した地点で、オチまでの展開が確定してしまうのだ。この設定を聞けば、素人でも「主人公が捕まって危険な財宝探索をさせられる→悪党連中がサメに襲われる→結果的に主人公だけ助かってハッピーエンド」という展開を容易に予想できるし、事実そのまんまの展開。

それなりにセンスのあるクリエイターなら最初からこんな凡庸なプロットは採用しないし、そもそも感性的に出来ない。あえてありがちな設定で勝負するなら、いかに演出面で工夫して面白く魅せるかに神経を使うはずだし、プロなら使わなければならない。

しかし残念ながらこの監督は「素人が何気に作ってしまうような工夫の無いシナリオを、金を取るプロがやってちゃダメ」って事にすら気付いていない。ここが「センスが無い」人間の痛いところ。
FSSさん [インターネット(字幕)] 0点(2006-08-17 16:08:02)
その他情報
作品のレビュー数 4件
作品の平均点 2.25点
作品の点数分布
0125.00%
1125.00%
200.00%
3125.00%
400.00%
5125.00%
600.00%
700.00%
800.00%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.92
このレビューの偏差値 43.90
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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