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舞台を中世デンマークから現代ニューヨークへ移し、王国をメディア最大手の会社に、王子を御曹司に…と言った風に「いつの時代もシェイクスピア」(時代背景・国籍問わずストーリーを当てはめられる)を証明するかの様な今風バージョンとなっています。『ハムレット』の映画化にしては、かなりイイ線行ってると思うんですが、残念ながら…正直言ってちとマニア受けかも?シェイクスピアに馴染みない人を如何にシェイクスピアに惹き込めるか?と言う点では貢献できないかな。殆どの登場人物が厭世主義者ってのも一般向きじゃないのかもしれないけれど。個人的に、オフィーリアが(ハムレットを裏切る形で)父親の言いなりになっちゃってる自分が嫌!って涙を流すシーンは新鮮だったろうと思う…今まで原作通りに何の意志も持たない女の子に描かれてきてたもんね^^;ちなみにハムレットと逢引きの場にて、落とした手紙をポローニアスに読まれてしまう設定にしたのは上手い♪と思いました。あ、あと…尼寺シーンでも非常に心憎い演出が!隠しマイクが見つかったが為に裏切りがバレて、ハムレットが彼女に失望する…初めての観客でも、彼の態度の一変について理解る様にしたのは功績モノと思います^^皆に対するハーブの当てつけも、趣味の写真で行うのは意外で面白かったデス。フォーティンブラスは機内とニュース番組のテロップ画像でちらっとしか触れられてませんでした。デンマーク社とはライバル会社的なIT業界大手のノルウェー社の御曹司として登場させて欲しかったなぁ…原作みたく、遠巻きながらハムレットとの友情を絡めて、とか。もっと叔父に壮絶な復讐を遂げて欲しかった気も^^;(絶対ビルの屋上から落ちると思っていたのたになー)
【トルーデ】さん 8点(2001-10-09 11:18:21)(良:1票)
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