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《ネタバレ》 タイトルとポスターは満点。しかし極大射程と言いつつも、主人公が実際にそのようなスナイプに挑むわけでもない。スナイプの細かい描写があるのは最初だけで、後半はセガール並みにサクサクと、実にあっさりと敵をスナイプしていく。そういう点でのカタルシスはあるが、キメの一発をビシッと決めるような緊迫感はあまりない。でもこの方がリアルなのかな?本来地味で陰気なスナイパーと派手なアクションヒーローというのは、相反するものだと思うのだが、マークはもうやりたい放題に両立させている。良くも悪くも70年代ノワール・アクションと、80年代ヒーロー・アクションの雰囲気が半々といったところだろうか。でもやっぱりセガールに一番近いと思う。このテのアクションは好きなので、結構楽しめた。裁判とか真実をどうのこうと言わずに、あっさりと殺っちゃうところも嫌いではない。FBI長官のセリフがいいですね。しかし悪役が、「お代官様」「お主もワルよのう」レベルなのが興ざめである。テンポとスピード感はあるが、この設定ならもう少し重厚なポリティカル・サスペンスにもできたはずである。監督は元々こういう軽いというか、微妙に抜けてるセンスなので仕方ないか。
【わいえす】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-08-07 12:06:33)(良:1票)
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