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初めての時は14インチのTVだったが、真夜中に電気を消して観ていたら気持ち悪くなった。まさに、ジェットコースタームービーというキャッチコピーがピッタリだ。大迫力のツイスターの映像が素晴らしいのは言うまでもないが、決してSFXだけのハッタリ映画ではない。この点に関しては賛否両論あるようだが、私は人間ドラマもきちんと描かれていると思う。大自然の猛威に敢然と立ち向かう人々の姿には、感動すらおぼえる。決して正義感や使命感だけではなく、皆ツイスターのスリルに取り付かれているという設定がいい。ああいういかれた連中はとても好きだ。彼らが竜巻を発見して、出陣するシーンの高揚感といったらない。ツイスターの中に飛び込んでいく観測チームの中に、さらに普通の人であるジャミー・ガーツが飛び込んできて振り回されるという二重構造の設定によって、ツイスターの恐怖をより鮮明に描くことに成功しているのだと思う。普通の人間がそこにいることが必要だったのだ。脚本家の秀逸なテクニックを感じる。クライマックスで、空き缶の羽を付けたセンサー?がツイスターの中で舞い上がるシーンは、映像的にも、ストーリー面からみても鳥肌ものだった。アメリカでは、96年度の映画興業収入第2位という大ヒットだったにも関わらず、日本ではいまいち評価が低い。ツイスターの脅威とは無縁な日本では、やはり映画に対するリアリティが薄いのだろうか?あるいは、ヘレン・ハントの気合入りまくりの演技に皆引いてしまったのか?ストーリーが単純という意見も多いが、映像の派手さを邪魔しないためにも、このぐらいのシンプルさがちょうどいいと思う。必ずしも、映画に複雑なプロットが必要というわけではない。ジャミー・ガーツを久々に観たことにもちょっと感動。ネイチャー・パニックムービーの傑作。
【わいえす】さん 9点(2002-12-14 00:16:01)
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