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前々から評判を聞いて見たかった映画でした。どの場面を切り取ったとしても絵になる素晴らしい作品です。この作品にたずさわった人達の衣装やセット、小物などのすべてにいきわたる心配りとこだわりにホントに圧倒されてしまいます。フェルメールの絵は光の使い方が素晴らしいと良く言われていますが、この作品の中の光の使い方もフェルメールの絵画と並ぶくらい美しく魅せられました。セリフは少ないですが、ストーリーを追わずとも映像だけで説得力のある作品で、久しぶりに本当にいい映画を見たなという思いがしました。「真珠の耳飾り~」の絵は、絵の中の少女の表情、しぐさ、様子からお腹の大きな奥さんにはほんとに酷な絵だったと思います。こんな表情をして自分の夫の前に長い間いたこと、そして描くためにじっと凝視していた夫の胸中.....そして自分だってもっとそんな風に見ていてもらいたいのに....という感情と思考がその絵を目にした一瞬で彼女の頭の中をごちゃごちゃにしてしまうほどの名画なのだということがラストの場面で怖いほど思い知らされました。また機会があったらゆっくりと鑑賞してみたい作品です。
【ぱんた】さん 9点(2005-01-20 14:29:44)
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