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不幸せな人間と幸せな人間が微妙な色合いで塗り分けられている.不幸の代表は、同性愛を否定することで自らを否定し続け、自分の家族もその巻き添えにし、その結果自らも幸福になれず、家族にも幸福を与えられなかった隣人の元軍人.人様の目に映るイタリアン・シルクのソファや丹精した薔薇(アメリカン・ビューティ)が生き甲斐の主人公の妻(A. ベニングいかにもの演技).対して、なんとか自分らしく生きる場を見つけようとする娘とリッキー.そして、幸福の中で死んでいった主人公.全てあり得る生き方であり、アメリカに限ったことでもないような気がする.映像的には、娘とリッキーが観るビデオの、風に舞い上がる袋とその音楽のシーンが印象に残った.スペーシーは、突出した演技でないところが、ただ者ではない感じ.
【シャリファ】さん 9点(2001-11-02 12:24:15)(良:1票)
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