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敢えて高得点にしました.“太陽がいっぱい”とは別物と考えたい.ミンゲラもデイモンも違う方向を目指したのでしょう.朴訥で勤勉で温厚そうで垢抜けない青年が冒頭“スターバト・マーテル”の伴奏をしている.この旋律がこの直後からの展開の節々に、低くはあるがしっかりと鳴り響いているような効果がありました.Mr. Ripley は、“The Talented“であり、外見とは裏腹の暗闇と狡猾さ(はじめは小器用というレベルなのだが)を併せ持ち、暗闇に堕ち続けなければならない哀しみを持つ人間である、という解釈を、M. デイモンは忠実に大仰でなく演じたのだと思います.目を背けたくなる人間の醜さと凡庸さなんて容易に同居できるのだ、という視点を評価したい.
【シャリファ】さん 8点(2003-10-13 10:22:20)
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