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第二次大戦から9年、奇しくも第五福竜丸事件と同じ年に公開された娯楽映画を超越した傑作。この日本という国、このタイミング、このスタッフでなければ作ることはできなかったでしょう。このゴジラという怪物こそ、「戦争」という人間の醜悪な姿を投影しているんだと思う。戦争を知らない僕らの世代には永遠にこの映画を超えるものは作り出せない。ゴジラの圧倒的な存在感、それをさらに引き立てる伊福部サウンド、そして物語に込められたメッセージ。当時は、この映画を見て笑える人などいなかっただろう。それにしても、この映画は半世紀も前に作られたというのに、世界は未だに同じことを繰り返しているのだから皮肉なものだ。だからこそ、誇りを持って世界に紹介できる映画なのだ。その価値はとてつもなく大きい。
【リョム】さん 10点(2002-10-31 02:41:14)
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