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浮雲(1955) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 浮雲(1955)
製作国
上映時間124分
劇場公開日 1955-01-15
ジャンルドラマ,ラブストーリー,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
高峰秀子と森雅之が一緒に歩くシーンが何度も出てくるんですけど、その際、高峰秀子が言う「私たち何処にも行くところがないのよね。」ってのが2人の関係を象徴しているように思いました。2人一緒の未来ってのをお互い想像できないんですよね。終戦と同時に終わってしまったと、2人共分かっているのに新たな人生のビジョンを描けない。恋愛だけでなく敗戦で人生全てに於いて抜け殻になってしまった2人と言うのを感じました。↓【大河内伝次郎ノ介】様ご指摘のように森こそが人生の目的と思い定めてしまっている高峰が哀れで・・。今なら女が一人で生きて行く、或いはシングルマザーと言う選択肢も十分アリなのになぁって。なんで子供堕胎するよー?私なら大喜びで絶対産む。そんで男なんか捨てる!一方で私もこれくらい一途に全身を投げ出すべきだったのか?とか自らを反省してみたり。まぁとにかく映画に凄く引き込まれちゃって、2人と一緒にこっちも悩だりで、その濃密さに映画が終わっても暫くはボーゼンでした。ホント、スゴイ映画です。
黒猫クロマティさん 9点(2005-03-08 12:14:03)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 55件
作品の平均点 7.40点
作品の点数分布
000.00%
111.82%
200.00%
300.00%
423.64%
559.09%
6610.91%
71221.82%
81527.27%
9712.73%
10712.73%
作品の標準偏差 1.79
このレビューの偏差値 54.97
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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