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原作に思い入れがあるので評価が難しい作品だが良く健闘していると思う。特に映像に関しては想像との近さに驚かされた。「誰が主人公なのか」と言う話しだが、誰かひとりと言えば指輪保持者であるフロドだがアラゴルンも同じ位主人公に近いのだ。指輪を捨てる(得るのではなく捨てるのである!)旅と世界を守る闘いは同時に行われどちらも重要だ。目的地が近づくにつれて指輪は重く誘惑は強くフロドの心は蝕まれて行くが、そんな自分の心と闘いながらの彼とサムの壮絶な旅は誰からも認められず地味で孤独だ。その辺を映画という短い時間で表現するのは難しい。また映画ではアラゴルンに王としての自覚が無いところがこの辺の話しをあやふやにしているように思う。「誰もが自分のするべきことをする。」この難しさと大切さが物語のテーマだと私は思う。この映画の成否は3作目にかかっている。どう見せてくれるか楽しみだ。
【黒猫クロマティ】さん 8点(2003-11-20 12:34:10)
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