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ある殺し屋 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ある殺し屋
製作国
上映時間82分
劇場公開日 1967-04-29
ジャンルドラマ,サスペンス,シリーズもの,犯罪もの,ハードボイルド,小説の映画化
レビュー情報
普段は小料理屋の主人、しかし本職は藤枝梅安の如く針1本で仕事するプロの殺し屋「塩沢」を市川雷蔵が言葉少なに演じる。ひょんな事から塩沢の店に居座る事になったあばずれ(野川由美子)とヤクザの下っ端(成田三樹夫)が結託、塩沢を取り込んで組の麻薬を横取りしようとする。正直このへんの流れは「殺しのプロにしちゃ甘いんじゃないの?」と言いたくなるが、全編に漂う独特の暗さには妙に惹かれる。塩沢は戦時中飛行機乗りとして従軍していたようで、部屋には仲間二人と肩を組んだパイロット姿の写真がポツンと飾ってある。常に淡々としている塩沢だが飛行機の音だけには微妙に反応し、「仲間はみんな死んでいった」とポツリと呟く。高度成長期真っただ中の当時、彼ら戦中派は何とも言えない空しさを感じていたのだろうか。映画を見ながらそんな事を考えた。
黒猫クロマティさん 7点(2004-02-03 15:44:36)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 16件
作品の平均点 7.25点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.97
このレビューの偏差値 47.33
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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