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無理矢理連れて行った小6の息子が観賞後「アメリカってそれほど自由の国ではないんだね」とポツリ。言葉をこねくり回す母よりよっぽどいいこと言う彼が少々誇らしくも感じられたが、途中かなり寝ていたよね~。
映画としては及第点。本来ドキュメンタリーとは私情を挟まないものだから、そういう意味では失格だが、誰もを引込む内容ということでは、やはり価値のある1本。パルムド-ル受賞に関してもそりゃないでしょうと思ったが、これもタランティーノら審査員及び世論の力。今見るべき作品であることだけは確か。政治や経済の本質を一般人が知る由もないなどという時代は、もはや終焉にしないといけないということなのかもしれない。これがアメリカの政治や世界情勢をもし変えることがあったとしたら、それはまぎれもなく天命だろうからブッシュは諦めるべし。しかしながらM・ムーアの相変わらずの突撃ぶりには、やはり「ボウリング.....」と同じく「女性的な論理展開」という感想を持った。『弾丸をたやすく入手できる環境が悪い、よって販売しているKマートへ販売中止を直談判に行く....』『祖国と世界平和のために戦争へ赴くのはいつも下層階級の人間、ならばそれを決定している議員達の子を戦争に行かせよう.....』普通の男が利害に縛られて言えないことを、ムーアは明快にやってのける。だからこそひどく単純に見えてしまうのは少々気の毒ではあるが、それが何かのきっかけになるのなら、それもいいのではないかな。とにかく私たちは考えることを始めよう。子供をなくしてからでは遅すぎる。無知は最大の敵、つくづくそう思った。 【showrio】さん 7点(2004-09-14 11:50:19)
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