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《ネタバレ》 原作未読。クリーチャーの造形からしてクトゥルー神話かと思いました。 軍の実験で異次元世界と繋がり、その世界の生物が霧の中から現れ人々は不安と恐怖でパニックに陥る。 忠告を無視し危険を顧みず子供を助けるため直ぐに外に出て行く母親。続々と現れる異次元の生物を前に現状を打破しようとする者。自分の理解を超えた存在を否定し出て行く者。なにもせず諦めてる者など十人十色。 そんな中、常日頃から妄言を吐き散らして嘲笑の的でしかなかった狂信的な女性は神の言葉を聞く事のできる預言者扱いを受ける。普段なら戯言で済ませるモノも、妄言(聖書の引用)が当ってしまうあの状況では縋りたくもなるか。まぁしかし心神喪失な人々を陽動してカルトですなぁ。 極限に置かれた人間模様、パニック連鎖は巧みに凝らされていて嫌になるほど。 世界は霧に包囲され異形の生物が闊歩し、まさに世も末状態。絶望して自ら命を絶つのも理解できるわ。最後の主人公の選択は究極でしたが、霧の中の生物の足音や鳴き声が霧が晴れていくと共に戦車や車の音に変わり、生物が軍に掃討されていくという衝撃度はお見事過ぎる。最初に出ていった母親も無事に子供と一緒に保護されていて、しかも来た道から軍が来るというのがまた無情。
【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-05-13 18:18:35)(良:1票)
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