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メアリと魔女の花 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 メアリと魔女の花
製作国
上映時間103分
劇場公開日 2017-07-08
ジャンルアドベンチャー,ファンタジー,アニメ,学園もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 原作未読。ジブリを退社した米林宏昌監督が作った新しい製作会社「スタジオポノック」の記念すべき第一作なワケですが、ジブリの呪縛から解き放たれてはいないんだなという感じ。師匠の宮崎駿に引き摺られたままなのか、それとも長年所属していたジブリに敬愛の念を籠めてレクイエムとばかりに敢えて作ったのか分からないような出来だったかな。冒頭とラストからしてラピュタの焼き直しだし随所にジブリ作品を感じさせる演出や構成の数々で既視感を感じまくる。それでいてオリジナルを超えてないからワクワクもドキドキもしないしエンターテインメント性も感じなかった。メアリの杉咲花は悪くなかったがやたらセリフで説明処理をするからウザったく感じたし登場人物の大多数に魅力がないから退屈。遠藤憲一、佐藤二郎なんて使ってるのにあんな役じゃもったいない。理想の変身魔法を追い求める老害コンビの動物への所業は動物の造形がやりすぎて不快だったのでとても萎えたし魔法学校や魔法に魅力が無かったな。魔法の箒での飛翔シーンですら疾走感が無いからどこにもカタルシスが無いのはある意味凄い。7年毎に咲くという夜間飛行(魔女の花)も扱いが雑だし、赤毛の魔女がなぜあの大叔母さんになったのかも無いし、その系譜としてメアリに魔女の力でもあるのかと思ったらそんなモノも無いし、あの特徴のない少年と気持ち悪い連中の企みをバルスして潰したただけで最後には夢とも現実ともわからないと濁して終わり。少女の成長物語風だけどなにがしたかったのか分からないな。画は描き込みも動きも素晴らしいんだけど脚本の練り込みと演出力が足りない。せめてメアリと対になるくらいの学校の生徒でも出せば話ももっと動いたと思うけどメアリだけで話を回すのは無理があった。 海外の児童書などからネタ探しをして好きなようにアレンジし声優には役者勢を投入するというジブリの手法も気に入ってるなら別にいいけど、せっかくの晴れやかな船出なんだからもっと自分の色を出せばいいのにな。沈没しないように頑張って欲しいんですけどね。まあ次はオリジナルで勝負したら?と思うけどこの方向しか出来ないなら二番煎じ扱いを抜け出せない気がするがどう出るのかな。
ロカホリさん [映画館(邦画)] 4点(2017-07-09 20:24:39)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 28件
作品の平均点 3.89点
作品の点数分布
000.00%
113.57%
2310.71%
3517.86%
41139.29%
5517.86%
6310.71%
700.00%
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作品の標準偏差 1.23
このレビューの偏差値 50.70
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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