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シン・仮面ライダー のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 シン・仮面ライダー
製作国
上映時間121分
劇場公開日 2023-03-17
ジャンルアクション,SF,シリーズもの,特撮もの,TVの映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 原作はかなり前に読みました。ライダーは昭和以外見ていません。 冒頭のサイクロンに乗った二人を追いかけるダンプみたいな車両の追いかけっこの疾走感の無さを観て「あ、ヤバそう」と思ったままずーっと行った感じ。予算がないにしろ見せ方の工夫はもっと出来たと思うんですけどね。戦闘員を虐殺し、怒りや悲しみなど感情の高ぶりで浮かび上がる顔の手術跡があったり「今回のライダーは違うぞ」と思わせた風でいただけで、その後は忘れたかのようにアクションも殺陣も雑なCGやアップ多用のカット割りで何をしているか把握しづらいし、ライダーキックもクモオーグへの1発目以外は爽快感が感じられなかった(怪人が多すぎるのも難点だった気がする)。終盤のダブルライダーは場面があまりにも暗いしそれらのせいもあって盛り上がりに欠けました。マスク内で喋ってるからセリフはこもって聞き取りづらいし、頻繁にあるマスクの着脱(口元だけCG処理)も野暮ったさが増すだけでスタイリッシュさがなかった。池松壮亮は演技力あると思ってましたがどういう演出意図なのか棒のような喋りが気になったな。陰を感じさせるルリ子に浜辺美波はドハマリして美しかったし、本郷猛と一文字隼人の関係性も悪くなかったんですが、改造人間の悲哀や孤独さは尺の配分の悪さもあってイマイチ薄かった。情報機関の連中だけで処理させたサソリオーグの寒いテンションはハニーの悪夢を思い出しましたがセルフパロの自虐だったんでしょうかね。ロボット刑事が出てきたり石ノ森章太郎テイストも随所にあり「おっ」と思わせる匂わせはあるものの雑な作りでテンションはイマイチ上がらなかったです。ハビダット世界だの魂がどうとか言いだした辺りで「あー、いつも通りか」って思いました。 音楽の使い方もいまいちで、新マスクをかぶって走り去る最後の一文字隼人のところも『レッツゴー!! ライダーキック』を最初にかければグッと来たのになあ、と。まあ『シン・ゴジラ』の遺産は食い潰した感じですし庵野はそろそろアニメに戻った方がいいですね。
ロカホリさん [映画館(邦画)] 4点(2023-03-18 15:35:18)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 65件
作品の平均点 5.48点
作品の点数分布
034.62%
100.00%
223.08%
357.69%
4812.31%
51523.08%
6812.31%
71320.00%
8913.85%
911.54%
1011.54%
作品の標準偏差 2.11
このレビューの偏差値 46.67
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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