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聯合艦隊司令長官 山本五十六―太平洋戦争70年目の真実― のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 聯合艦隊司令長官 山本五十六―太平洋戦争70年目の真実―
製作国
上映時間140分
劇場公開日 2011-12-23
ジャンルドラマ,戦争もの,歴史もの,伝記もの
レビュー情報
《ネタバレ》 史実そのものがもう十分劇的な展開の太平洋戦争、真珠湾攻撃と山本五十六の葛藤、それを主軸に「静」を置いて描いた五十六像にまず好感を持った。
部下を失っては悔しさに泣き、真珠湾攻撃の通達が遅れたことに激怒し、というシーンさえ極力抑えて、「やらねばならぬ」という状況に押し流されるリーダーの無念を裏から描く。それはとりもなおさず、現実を見ずに〝こうあるべきだ、あってほしい″という姿を追い求めた挙句、理想の残骸に誰一人責任を取ろうとしない国民一人一人の罪を背負わされたリーダーの姿でもある。
理性的に見て勝てるわけもない戦に、勝機はないと言いたてることが許されなかった空気と時代。それは今の日本に置き換えて考える価値のあるテーマではないかと思う。
近代史に疎い向きにもわかるよう最小限の説明を新聞記者にかぶせたのは苦肉の策としてまああり。「どれだけ史実に忠実か」という点よりも、あくまで映画としてドラマとして山本五十六という「流れの中で最善の策を探し続けた」男の在り方を、ひとつのかたちとしてクリエイトして観客に見せたその切り口は、寡黙にして誠実という印象を受けた。
今の日本において、改めて見直してみたい映画だと思う。
役所広司の五十六のテイストそのものがこの映画の魅力ともいえる、名演。でもラストの歌はいただけない。
あにさきすRさん [映画館(邦画)] 8点(2011-12-25 03:30:12)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 42件
作品の平均点 6.02点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.32
このレビューの偏差値 61.37
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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