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光の雨 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 光の雨
製作国
上映時間130分
劇場公開日 2001-12-08
ジャンルドラマ,小説の映画化
レビュー情報
平板な「突入せよ!あさま山荘事件」よりも本作のほうが面白いとは思います。題材が題材だけにストレートに製作できなかったのかもしれなませんね。劇中劇で役者が役者と素の個人を演じるという二重構造、失踪した大杉漣演ずる監督と萩原聖人演ずる代理監督との認識のギャップ、役者が自分が演ずる赤軍派メンバーの行動について考えるインタビュー風のモノローグなど、「気持ち」としては分るのですが、時代背景の説明などもモノローグに頼るのではなく、もっと観客を意識した映画であって欲しかったと思います。極限状態に負いこまれた若者の狂気・暴走・破滅を描きたかったのか、時代の流れに押しつぶされた理想主義者の挫折を描きたかったのか、その中途半端さが「劇中劇」という形態を選択させたのかもしれません。私は「日本連合赤軍」という世界史の中でも特異な集団について、肯定でも否定でもなく思想的なものを排除して描かれた映画を見てみたいと思います。極限の狂気が観たい方には「鬼畜大宴会」がお勧めです。
ぶくぶくさん 6点(2003-05-19 13:33:38)
その他情報
作品のレビュー数 34件
作品の平均点 5.91点
作品の点数分布
038.82%
100.00%
200.00%
325.88%
425.88%
5411.76%
6720.59%
7720.59%
8617.65%
925.88%
1012.94%
作品の標準偏差 2.44
このレビューの偏差値 50.15
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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