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レマゲン鉄橋 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 レマゲン鉄橋
製作国
上映時間115分
劇場公開日 1970-03-21
ジャンルアクション,ドラマ,戦争もの
レビュー情報
《ネタバレ》 戦争は個人対個人の戦いではなく、国家という組織同士の戦いである。そこに個人の思惑や好悪が介入する余地は無い。好まざる状況で好まざる命令とはいえ、反抗すること拒否することは不可能である。それを非人間的と言うかもしれないが、それが戦争の現実なのだと思う。おかれた状況の中で、命令の趣旨に沿って可能な限り敵に殺されないように智恵をしぼって戦い、準備と補給と運に恵まれた者が生き残り、そうでない者が死んでゆくのが戦場ではないのだろうか。クルーガー少佐は、唯一残っているレマゲン橋の防衛指揮官として、ライン川西岸に取り残された国防軍や避難民を一人でも多く東岸に脱出させるために、不足する兵力を敗残兵や負傷兵をかき集めて組織し、限られた装備で最善を尽くそうとする。しかし約束された援軍や戦車、自走砲は最後まであらわれることなく、爆薬が破壊力不足だったため橋を爆破することすら出来ない。一方で上官の点数稼ぎの為に常に激戦の最前線に送り込まれる米軍先遣隊。ベン・ギャザラ演じるエンジェルは、死んだドイツ兵から金目のものを奪う。エンジェルはドイツ軍のシュマイザー短機関銃を愛用している。朝令暮改の作戦変更に死傷者が増えるばかりで満足に休む暇も無い。彼らを死地に追いやるのは、銃火を交えている敵なのか。それとも後方から命令を下している味方なのか。戦い続けるために救援を乞いに司令部を訪れたクルーガー少佐は銃殺される。略奪を嫌悪していたシーガルだが、鉄橋の上でクルーガーのシガレットケースを誰のものとは知らず拾う。そこからタバコを出し、ケースを胸ポケットにしまおうとする。捕虜となったシュミット大尉がそれに気付き「失礼だが、それはあなたのものですか?」と尋ねると「戦友のものだ」とシーガルが応える。何ともしびれる映画だ。
ぶくぶくさん [DVD(字幕)] 9点(2007-06-19 19:46:57)
その他情報
作品のレビュー数 17件
作品の平均点 6.94点
作品の点数分布
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6423.53%
7635.29%
8317.65%
9211.76%
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作品の標準偏差 1.16
このレビューの偏差値 65.26
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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