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「ガメラ・大怪獣空中戦」とかと比較すると、監督の押井氏と脚本伊藤氏の役割分担が見てとれます。好き過ぎる作品については評論にならず感想になってしまうのですが、一つあけ評論っぽいことを。アニメは実写と違って「ある物」を移すのではなく、画面に写る物全てを1から100まで全てをコントロールできるメディアであります。それゆえ取捨選択が上手く出来ない幼少年向けとなる事が多いのだけれども、押井監督の巧さは、その「画面の中の情報量」のコントロールの上手さだと思われます。そういう「本筋と関係ない部分の情報による画面の密度」って、これが二流のヲタク監督のアニメだと無意味な拘りや脈絡もないお遊びで終る部分なんだけど、押井監督は「もう一つの物語」を溶け込ませる事で、画面全体の情報密度をコントロールして、見事に映画らしさを構築させたと思われます。
【柿木坂 護】さん 10点(2003-09-28 18:09:47)
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