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《ネタバレ》 エンターテイメントとして観るのには正直辛い内容なのだが、映画としては傑作である。劇中でジャック・ニコルソンが廃人のふりをして病院の患者を驚かせる場面があったが、最後に本当に廃人となってしまうのが恐ろしかった。これほどまでに現代社会を鋭く批判した映画はそうない。最後のトーマスの行動が分からないという方のために私見を述べさせてもらうと、精神の自由を求めて精神病院に入ったマクマーフィがロボトミーにより精神の自由を奪われてしまう。このあまりに残酷な皮肉がマクマーフィにとって死よりも辛いことだと分かっていたトーマスは彼に死を与えることによりマクマーフィの魂を救ったのではないだろうか。切腹における介錯とは言いえて妙である。
【Copperfield】さん 9点(2003-09-27 08:11:12)
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