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ゴジラ(1954) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ゴジラ(1954)
製作国
上映時間97分
劇場公開日 1954-11-03
ジャンルドラマ,SF,ラブストーリー,シリーズもの,モノクロ映画,パニックもの,特撮もの,小説の映画化,モンスター映画
レビュー情報
これはすごい。「ゴジラは子供向けの、ちょっと憎めないカワイイ怪獣なんだぞ、悪い奴もやっつけちゃうぞほれほれかっこいいだろゴジラって」というイメージしか“ゴジラ”に対して抱いていなかった私は、甘かった。“ゴジラ”はれっきとした大人向けの社会派映画であり、また反戦映画でもあります。ゴジラは、人間が水爆実験という形で生み出した、いわば“兵器”の象徴であると、私は考えています。人々が恐れおののき、逃げ惑う場面など、まさに“兵器”。建物が次々となぎ倒され、街全体が火の海と化してしまう場面は、“大空襲”などという言葉を彷彿とさせます。かといって、ゴジラは人類にとって憎むにたるべき存在であるかといえば、そうではない。ゴジラは、本来ならそこにいてはいけない、いるはずのない存在。それなのに、人間の勝手な操作により生み出されてしまった、いわば「哀しい存在」なのです。人類にとって本当に憎むべきはゴジラではなく、人類そのものなのかもしれません。


……とまあ、真面目に語ってみましたが、この映画、純粋に面白かったです。54年だし、白黒だし、さぞかし映像もしょぼいのだろうと思ったら、全くそんなことはない。むしろ今のゴジラよりはるかにインパクトはあり、恐怖感、そしてリアリティもありました(ヒッチコックの『サイコ』みたいな怖さですね)。白黒だからこそ出せるこの恐怖感。まあ今のゴジラ映画に白黒にしろとまでは言いませんが、少しはこの頃の気持ちに戻ってほしいものです。


と、いうワケで、文句なく10点献上!上記の通り、ゴジラはヒトによって生み出された“哀しい”存在。昔軽率に「生まれ変わったらゴジラになる!!そして学校を踏みつぶす」とか言っちゃってごめんねゴジラ…。ほらっエメリッヒも一緒に謝んなさい!!
Ronnyさん 10点(2004-11-16 00:28:20)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 187件
作品の平均点 8.21点
作品の点数分布
000.00%
110.53%
200.00%
310.53%
442.14%
594.81%
62111.23%
72010.70%
83418.18%
93719.79%
106032.09%
作品の標準偏差 1.78
このレビューの偏差値 55.65
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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