Menu
 > 作品
 > サ行
 > さすらいの二人
 > たましろさんのレビュー
さすらいの二人 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 さすらいの二人
製作国伊,仏,スペイン
上映時間124分
ジャンルドラマ,ロードムービー
レビュー情報
けっこう印象的なセリフが多い映画です。「全てから逃げている」、「想像してたよりも世界は貧弱だった」、「世の中はおかしいわ」、などなど、何かを求めつつもそれがわからないロックと、無理に大人っぽく振舞う女が告白する言葉の数々、悲しみと虚しさを象徴する言葉の連続だった。また、ロックの奥さんがロックの同僚に性的なものを求めてしまうシーンも印象的で、肉体と精神のズレみたいなものを感じてしまった。だが、所詮、現代の世の中なんてそんなもん、満たされることなんてあるのかよ?というアントニオーニの問いかけを勝手に聞いてしまった気がした。それから、ラストシーン、長回しでゆらりと撮った映像であるが、精神的な砂漠、乾いた心をを表現したシーンとして衝撃を受けた。砂漠にオアシス、つまり、心の充足を見つけ出すのはなかなか難しいものであると感じ、我々にも共通する問題だと思った。
たましろさん 9点(2004-02-19 19:19:23)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 7件
作品の平均点 7.29点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
600.00%
7685.71%
800.00%
9114.29%
1000.00%
作品の標準偏差 0.70
このレビューの偏差値 85.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
さすらいの二人のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS