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黒の奔流 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 黒の奔流
製作国
上映時間90分
劇場公開日 1972-09-09
ジャンルドラマ,サスペンス,法廷もの,小説の映画化
レビュー情報
鑑賞後に原作が松本清張であることを知った。
「清張っぽくないな」などというと、いかにも文学通のようだが、恥ずかしながら実際に松本清張の小説を読んだことは一度もない。
映画やドラマの映像化作品の印象に過ぎないが、松本清張の原作にしては、物語としての独特の“重さ”のようなものは感じなかった。

ただし、それが即ち映画として面白くなかったというわけではなく、いたずらに重々しくない軽薄さみたいなものが映画全体を包み込んでいて、それが伝える“危うさ”こそがこの映画の味わいだと思えた。

愛憎渦巻く法廷劇として展開するのかと思いきや、もっとダイレクトで明確な「愛憎劇」へと展開していくストーリーテリングに面食らう。
しかしそこには、主演の山崎努と岡田茉莉子の艶めかしい男と女の「艶」がほとばしる。
ストーリーラインとしてはとても混濁していて、上手ではない。“決め画”を多用し、ある種強引に各シーンを締める。でも、それをまかり通す演者たちの力技が凄い。
やはり、この時代の日本映画の俳優たちは半端ない。


夏休み、家族と訪れた旅先の宿にて、妻子が寝静まった後、安いワインを飲みながら一人Netflixで鑑賞。
45年前の古い映画を、どこに居たって思いつきで観られる時代だ。
旅先の高揚感も手伝って、映画自体の善し悪しは別にして酒が進んだ。
鉄腕麗人さん [インターネット(邦画)] 6点(2017-08-13 00:19:51)
その他情報
作品のレビュー数 6件
作品の平均点 5.67点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.47
このレビューの偏差値 65.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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