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相棒 -劇場版Ⅱ- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 相棒 -劇場版Ⅱ- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜
製作国
上映時間119分
劇場公開日 2010-12-23
ジャンルドラマ,サスペンス,シリーズもの,犯罪もの,ミステリー,刑事もの,TVの映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 警視庁内で使用されているPCが全て“Mac”であるという美術設定に対して「何てリアリティが無いんだ!」と、Macユーザーである僕はまず思ってしまった。
その一方で、何とも言えない後味の悪さには、警察組織内部の闇を描いたストーリー展開に相応しいリアルさを感じてしまい、“リアリティ”のバランスが非常にちぐはぐな映画であることは間違いないと思った。

警察組織の巨悪とそれにまつわる陰謀が、殆ど一人二人の裁量でどうにでも転んでしまう顛末には失笑を禁じ得なかった。
しかし、ストーリーに秘められた個々人の思いや行動原理には整合性があり、その部分がこの映画の娯楽レベルを一定の水準まで引き上げているのだろうと思う。

サブタイトルが示す通り、物語はほとんど警視庁内部で展開され、劇場版前作に比べ圧倒的に派手さは無いが、サスペンスとしての密度は今作の方が随分と高く、実に「相棒」らしい世界観が反映されていると思えた。

“衝撃”とされるラストの顛末については、「相棒」というシリーズそのものがこの映画で締めくくられるとういことであれば、それ相応の重みが加味されていたと思う。
だが、周知の通りこの映画の直後に至ってもテレビシリーズは繰り広げ続けられており、今なお完全終焉の気配はない。
であるならば、このラストは、「相棒」という世界観の人間模様において、あまりに勿体ないことをしていると言わざるを得ない。

ご冥福をお祈り致します……と、ついつい言いたくなる。
鉄腕麗人さん [地上波(邦画)] 6点(2012-05-31 13:53:50)
その他情報
作品のレビュー数 28件
作品の平均点 5.75点
作品の点数分布
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4414.29%
5621.43%
61346.43%
7310.71%
827.14%
900.00%
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作品の標準偏差 1.06
このレビューの偏差値 52.24
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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