Menu
 > 作品
 > イ行
 > インフェルノ(2016)
 > 鉄腕麗人さんのレビュー
インフェルノ(2016) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 インフェルノ(2016)
製作国米,ハンガリー
上映時間121分
劇場公開日 2016-10-28
ジャンルドラマ,サスペンス,アドベンチャー,シリーズもの,犯罪もの,ミステリー,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 ご存知ラングドン教授が、ヨーロッパの宗教史、美術史を辿りつつ、「謎」から「謎」を奔走する。
この映画はもはや、ミステリーに彩られたストーリーを追うものではなく、「謎解き」そのものを娯楽として楽しむべき豪華絢爛な“ジャンルムービー”なのだと思う。
ストーリーテリングが強引で粗があろうと、物語としての整合性があろうがなかろうが、「謎解き」そのものに対するカタルシスが得られれば、それでいいというスタンスなのだ。
娯楽の趣向としては、映画というよりも、ゲーム「レイトン教授」シリーズに近いものを感じた。まあ勿論、アチラのゲームが、この映画なり原作なりに着想を得ているのだろうけれど。

というわけで、年末の慌ただしい中、レイトショーで観た映画としては、面白過ぎるわけでもないし、駄作過ぎるわけでもなく、ちょうどいい塩梅で楽しめた。

前述の通り、ストーリー展開については苦笑を禁じ得ない稚拙な展開が目につく。
首謀者の計画の意味不明な遠回り感や、クライマックスの描写のグダグダ感など、サスペンス映画としての完成度は決して高くはない。
ただし、ロン・ハワードの監督の流石に洗練されたカメラワークや、三度ラングドン教授を演じたトム・ハンクスの安定感が、映画の表面的なクオリティーの高さをキープしている。

またこの映画の場合は“ヒロイン”の立て方がユニークで、大きな見どころとなっている。
ストーリー展開の中で入れ替わり立ち替わり存在する“ヒロイン”を巡る顛末こそが、今作の最大のサスペンスだと言えるかもしれない。

アカデミー賞ノミネートされた「博士と彼女のセオリー」の演技も記憶に新しいフェリシティ・ジョーンズの、“ある表情”の転換が見事だった。
鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 7点(2016-12-14 09:22:20)
その他情報
作品のレビュー数 27件
作品の平均点 5.48点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
327.41%
4518.52%
5518.52%
6933.33%
7518.52%
813.70%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.29
このレビューの偏差値 59.16
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
インフェルノ(2016)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS