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トリプルX 再起動 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 トリプルX 再起動
製作国米,中,カナダ
上映時間107分
劇場公開日 2017-02-24
ジャンルアクション,サスペンス,シリーズもの
レビュー情報
2002年(15年前!)の第一作目は、低迷していたアクションスター型アクション映画に一石を投じる文字通りの快作だった。
その成功の要因は、やはり主演のヴィン・ディーゼルという俳優の特異性にあったと思う。
「ワイルド・スピード」シリーズが世界的大ヒットコンテンツとなった今となっては、もはや彼の特異性には「愛着」しかないけれど、当時はまさに売り出し中、モロに悪役面で豪腕を振り回すヴィン・ディーゼルのアンチ・ヒーローぶりは、新鮮で、エキサイティングだった。

そのヴィン・ディーゼルが降板し、代わりにアイス・キューブが主演を務めたシリーズ第二作目は未見だが、最大の見どころであった主演俳優が交代してしまっては、その苦戦ぶりは想像に難くない。
そしてその第二作からも12年の月日が過ぎ去った上でのまさかのシリーズ最新作には、当然ながら“今更感”は拭い去れない。
けれど、もはやアクションスターとしての絶対的な地位を確立したヴィン・ディーゼルが、「xXx」として復帰している以上、相応の娯楽性自体が復活していることは言うまでもない。

そして何と言ってもこの「再起動」は、競演陣が豪華だ。
サミュエル・L・ジャクソンが相変わらずのノリの良さで唯一シリーズ皆勤賞の指揮官役を喜々として怪演する。その傍らにはネイマール!
アジアからは、絶好調ドニー・イェンとトニー・ジャーが参戦し、圧倒的な説得力を備えた体技の数々で、娯楽性に華を添えてくれる。
それに、コケた前作の屈辱を呑み込んだ上で再登場したアイス・キューブは、なんていいヤツなんだ!と思わずを得ない。

ストーリーテリングの目論見自体は、「ワイルド・スピード」シリーズの成功の二番煎じ狙いであることは明らかだし、サミュエル・L・ジャクソン演じる指揮官ギボンズのキャラクター性にも、“ニック・フューリー”の焼き直し感は否めない。
決して志の高い映画ではないことは間違いないが、そんなこと誰も求めていないこともまた然り。

そういう意味で、この映画を観ようとするファンが「観たいもの」をしっかりと観せてくれる作品だと思う。
鉄腕麗人さん [インターネット(字幕)] 6点(2017-12-24 01:22:47)
その他情報
作品のレビュー数 8件
作品の平均点 6.38点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.70
このレビューの偏差値 42.26
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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