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トレイン・ミッション のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 トレイン・ミッション
製作国英,米
上映時間105分
劇場公開日 2018-03-30
ジャンルアクション,犯罪もの,ミステリー
レビュー情報
《ネタバレ》 この監督×主演俳優コンビの映画を観るのもこれで3作目。実際は通算4回目のタッグであり、余程この両名は気が合うのだろうと思う。
そして、毎度のことながら、このタッグによる映画、掴みは良い。
過去、「アンノウン」「フライト・ゲーム」と観てきたが、導入部分、特に冒頭シーンのシークエンスは両作とも白眉だった。主演リーアム・ニーソンの持ち前の物憂げな表情と、不穏を煽るビジュアルセンスが相まって、一気に引き込まれる。
今作では、老サラリーマンの日々の出勤前のシーンが幾年分も折り重なるように映し出され、このオープニングの数分間の描写で、主人公の男が積み重ねてきた「日常」の価値と、それと表裏一体の鬱積めいたものが伝わってくる。

ああ、何か良質なサスペンスが観られるかもしれない。と、期待は最高潮となる。
が、そんな期待感は、ストーリー展開と共に、アクション性が暴走し、事の真相が詳らかになると共に、徐々に確実に「脱線」していく……。

さすがに4度も共に仕事をするだけあって、この監督と主演俳優の相性自体は決して悪くはない。
ジャウマ・コレット=セラ監督のビジュアルセンスは長けているし、どんなにアクション俳優化したとしてもリーアム・ニーソンが名優であることは揺るがない。両者が表現者として持つ繊細な波長はよく合っていると思える。

となると、致命的なのはやはり脚本のまずさだろう。過去作も含めて、ストーリー展開がチープでお粗末だ。
同じようなジャンル映画であっても、もう少しだけ気の利いた脚本が備わっていれば、正真正銘に「面白い」映画になり得ると思う。現状でも充分に「観れる」娯楽映画ではあるだけに、勿体無い。

阿呆な陰謀チームの肩を持つわけじゃないけれど、最終的にそこまで無茶苦茶するんなら、ごちゃごちゃと面倒でリスキーなことをせずに、最初から“脱線プラン”でいけよという話だ。
まあその場合、主演俳優はリーアム・ニーソンではなく、スティーヴン・セガールになってしまうがね。
鉄腕麗人さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2019-05-04 17:25:54)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 42件
作品の平均点 5.74点
作品の点数分布
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100.00%
212.38%
312.38%
4614.29%
5921.43%
61433.33%
7511.90%
8614.29%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.42
このレビューの偏差値 46.31
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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