Menu
 > 作品
 > フ行
 > ブラックアダム
 > 鉄腕麗人さんのレビュー
ブラックアダム のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ブラックアダム
製作国米,カナダ,ニュージーランド,ハンガリー
上映時間125分
劇場公開日 2022-12-02
ジャンルアクション,SF,アドベンチャー,ファンタジー,シリーズもの,漫画の映画化
レビュー情報
DCコミックスきってのダークヒーローに我らがドウェイン・ジョンソンが扮する。
そりゃあハマるに決まっているし、俳優単体の存在感のみを捉えたならば、数多のアメコミヒーロー映画の中でも指折りの「説得力」を示したと言っても過言ではないだろう。
DC精神全開のケレン味に振り切った描写は、スペクタクル性に溢れ、その絶妙なバカさ加減(好物)も含めて、さながらインド映画の超大作を観ているようだった。

ただ、その主演俳優のドハマリぶりの一方で、新鮮味は皆無だったことも否めない。
MCU、DCと、これだけアメコミ映画が飽和状態の中にあって、あまりにもオーソドックスで豪腕ド直球なストーリー展開が、本作のテイストに相応しいことは理解しつつも、やはり退屈だったことは否定できないところ。

マイナス要因だったのは、主演俳優のド直球なハマりぶりに呼応というか、依存するかのように、周辺のキャラ設定や描写までもが、あまりに工夫なくチープだったというところだと思う。
ダークヒーローの一種のバディとなる少年や、その母親で学者のキャラクター性が類型的で魅力に欠けていたり、主人公と共闘するヒーローチームの面々のオリジナリティが弱かったことが、本作の魅力を底上げすることができなかった大きな要因だろう。

「アイアンマン3」でトニー・スタークを救った少年だったり、トム・ホランド版「スパイダーマン」でマリサ・トメイが演じたメイおばさんのような愛すべきキャラクターを登場させることができていたならば、本作自体がもっと愛すべき作品になっていただろう。

MCUのような世界観の完成度は皆無で、その代わりにケレン味あふれる描写で瞬間的な沸点を追求するDCのアプローチは決して嫌いではない。
次作でこのダークヒーローと対峙するのは、スーパーマンか、それともシャザムか。いずれにしてもこの路線をさらに追求する形でエンターテイメントのクオリティーを爆上げしていってもらいたい。
鉄腕麗人さん [インターネット(字幕)] 6点(2023-05-09 15:10:02)
その他情報
作品のレビュー数 13件
作品の平均点 6.69点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5215.38%
6323.08%
7538.46%
8323.08%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 0.99
このレビューの偏差値 42.95
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
ブラックアダムのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS