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「映画っていうものは感動的なものだな」と、具体的な実感を初めて伴ったのは、民放の洋画劇場で観たこの映画だったような気がする。
そして、「名優」という形容を覚えた対象も、今作のダスティン・ホフマンを見たときだったと思う。 過去に何度も観た映画だったが、数年ぶりにこの映画を観て、改めて「名作」という呼称にふさわしい作品だと思った。 名優ダスティン・ホフマンの出演映画は、この作品以前のものも以降のものも沢山観てきたが、この映画の彼が、個人的にはもっとも“しっくり”くる。 それくらいこの映画で“レイモンド”を演じた彼の演技は素晴らしく、紛れも無く映画史に残る名演だと思う。 同時に、久々の観賞においては、若々しいトム・クルーズの存在も印象的だった。 大俳優の圧倒的な演技に対峙し、自らに与えられたキャラクターを見事に表現している様には、彼がこの後更なるスター俳優となっていくことに対する必然性を感じた。 この映画が、1988年当時の新旧スター俳優の高いパフォーマンスが最高の形で融合した「傑作」であることを再確認できた。 【鉄腕麗人】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2003-09-28 02:01:49)
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