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花と嵐とギャング のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 花と嵐とギャング
製作国
上映時間83分
ジャンルアクション,コメディ,シリーズもの,モノクロ映画,犯罪もの,小説の映画化
レビュー情報
「バカヤロー」と高原の只中で叫ぶ高倉健の悲しみとも喜びとも受け取れる表情で本作は終幕する。
正直、唖然としてしまうというのが健全な印象だと思う。
おおらかというか、テキトーというか、1960年代の昭和真っ只中の国産娯楽映画のエネルギーが、良い意味では満ち溢れ、悪い意味ではダダ漏れしている。

鬼才・石井輝男監督作で、端から「喜劇」と割り切っている作品なので、破天荒なストーリーテリングに対して真剣にダメ出しをするのは野暮だろう。
登場するギャングの面々の滑稽さも含めて、ハットとスーツに身を包んだその佇まいを堪能するべき作品だと思う。

ただ、とは言っても、あまりにもキャラクター造形やストーリー展開がおざなりには見えてしまい、娯楽映画として「楽しい!」とは、中々思えなかった。
主演の高倉健、鶴田浩二の当代きっての二大俳優は、その風貌は流石に渋く、格好いいけれど、演じているキャラクターの人間性が浅く、魅力的に思えなかった。
そういう演出なのか、意図的な演技プランなのか判別がつかなかったが、彼らの演技自体もあまりにも“大根”で、終始半笑いを禁じ得なかった。

まあそれらも含めてキュートに感じたり、60年以上前の時代を感じて、カルト的な楽しみ方をする作品なのだろう。
鉄腕麗人さん [インターネット(邦画)] 3点(2023-01-07 23:07:51)
その他情報
作品のレビュー数 3件
作品の平均点 3.33点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 2.05
このレビューの偏差値 49.21
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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