タイトル名	フェリスはある朝突然に
製作国	米
上映時間	103分
劇場公開日	1987-02-28
ジャンル	ドラマ,コメディ,青春もの

本作は、高校時代に英語の授業で米国人教師に見せられました。見た当時は、主役の人格にイライラしました。そこで私は、なぜ敢えてこんなボンクラの主役が立ち回る映画を見せたのか、しかもなぜ日本の高校生に、その意図は？と彼に問うたのです。期待していた答えは「日本の高校生よ、もっと方の力を抜いて気楽に生きよ」といったものでした。しかし、現に返って来た答えは「凡人がセコセコ努力しても、絶対に超えられない壁がある。どのような状況になっても、なぜか成功する人。いわゆる勝ち組。それは先天的なものだ。キャメロン、スローアンをはじめとする君等凡人は、絶対に天才フェリスを超えることが出来ない。否、理解することすら出来ないだろう。君等に出来ることは、フェリスを崇めるか、軽蔑するか、無視か、どれかひとつしかできない。しかし凡人諸君よ、絶望するな、堅実に生きなさい」というものでした。もちろんこの捻くれた解釈に対しては非難轟々でありました。こんなくだらねえ映画にそこまで無理して意味を見出したいか、云々。しかし今になると、やっぱあの米国人教師の言っていたことは真実だな、と思うに至ります。やはり超えられない壁ってのはあるのだな、と歳をとるにつれ次第に確信するのです。嫌～な映画です。

作品のレビュー数	35件
作品の平均点	5.37点
作品の点数分布	0 1 2.86％ 1 0 0.00％ 2 1 2.86％ 3 5 14.29％ 4 5 14.29％ 5 5 14.29％ 6 8 22.86％ 7 5 14.29％ 8 3 8.57％ 9 1 2.86％ 10 1 2.86％
作品の標準偏差	2.07
このレビューの偏差値	46.80 ※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値