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25時(2002) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 25時(2002)
製作国
上映時間136分
劇場公開日 2004-01-24
ジャンルドラマ,犯罪もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 監督との衝突など何かとトラブルが多いエドワード・ノートンだが、彼が「本気」を出して挑んだ作品というのはどれも凄い。そして本作もその例に漏れることはない。 真上から見下ろされたワールドトレードセンターの跡地。9.11が人々に与えた傷が今も深く根付いていることを痛感する。「全ては星条旗の名の下に」、民族、言語、宗教、多種多様な価値観が混在し、貧富の格差は増す一方の超大国アメリカ。響くのは主人公の行き場の無い激しい叫び。失意と怒りが漂うニューヨーク、これほどまで等身大にこの街を見せてくれる映画はそうは無かった。モンティの先に広がるのはやり直す事の許されない苦痛に溢れた未来。どんなに悔やもうが罪は消えず、未来を変えることはできない。だがしかし、ボロボロになってどん底から見上げたニューヨークには、それでも小さな光があったのだ。バスに乗っていた子供の笑顔に若干だが救われたような気さえした。父親が語る幻の未来、ささやかな幸福。どんなに堕ちようとも必ずやり直すことが出来る、そうボロボロの状態で拾われたドイルのように。ただの絵空事でしかないのかもしれないが、それでも自分は力強い希望と願いを感じたのである。
紅蓮天国さん 8点(2004-01-25 14:18:48)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 103件
作品の平均点 6.15点
作品の点数分布
000.00%
121.94%
232.91%
376.80%
41312.62%
51110.68%
61514.56%
72524.27%
81413.59%
9109.71%
1032.91%
作品の標準偏差 2.07
このレビューの偏差値 54.33
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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