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「座頭市の夏」なら許せるが、”勝新”を観てきた私としてはやはり受け入れられなかった。工夫を凝らした殺陣は認めるが、それも”お粗末なCG”のせいで台無しである。さらにあのセンスのない血飛沫はどうにかならなかったのだろうか。指を切っても血がすぐに出ないように、石をも斬る居合いなのだから普通一瞬の”間”があるはずである。次に脚本であるが、市と浪人の駆け引きが一瞬だったのは驚きで、北野武はやはり入り組んだ人間関係を描くことが出来ないのだと感じた。盗賊の話など「鬼平犯科帳」や小池一夫の作品を数多く読んだせいもあるが、なんの驚きも無い所詮素人レベルのものであった。その浅い脚本を、コメディーでなんとかしようとした感じがする。それでも、たけし独特の雰囲気は楽しめたし「座頭市」が脚光を浴びたことを評価して5点。
【まさサイトー】さん 5点(2004-03-20 03:13:27)
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