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こういう映画は批判しにくいけど、どうにも好きになれません。原因はジョルジュを好きになれなかった、つまりこの映画の障害者の描き方が好きになれなかったということでしょうか。ジョルジュは様々な問題を起こし、それを障害者の純粋、素直という面を前に打ち出すことで、その行為を許容するように観客に要求しているようで、どうにも受け付けませんでした。障害者は確かに社会的弱者で一般人とは異なる特別な存在だけど、その障害者を持ち上げ、美化して描くのは好きになれません。巧く言葉にできないけど、相手を貶めるのとは違う形の逆差別を感じます。さらにアリーとの関係では、障害者という社会で生活できない者と健常者という社会で生活している者の価値観が転倒しています。例えばラストでアリーはホームレスのようになっており、映画はそれを肯定的に捉えているあたりです。アリー自身も価値観の転倒を受け容れてますが、その原因は妻との不仲と自分が子供にも拒否されたことです。しかし映画では、なんで妻と不仲になったのかよく解らず、アリーに共感できません。もう少しアリーの方も描いて欲しかったです。これも、この映画を好きになれない原因になっていると思います。つまらないわけじゃないけど、合わない映画でした。
【ペリエ】さん 3点(2004-06-06 12:09:23)(良:2票)
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