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《ネタバレ》 持てる時間をすべて使い、人間ではないと言われる生活に耐え、走り回り、どつきまわす、まさに韓国版ポパイ(フレンチコネクションより)。そこにあるのは正義等と言える口当たりの良いものではなく、「犯人を挙げる執念」だろう。そのエネルギーは、正悪を超えて、違法手段を用いることへの嫌悪感、冤罪の危険性も吹き飛ばし、まだ見えぬ犯人に向けて猛進していき、観ている側もその渦に巻き込まれていく。
ラストですべてを掛けて追いつめたと思われた犯人は、実は違った・・・その時、冷静・理論的だったキム・サンギョンの失望に打ちのめされた表情と悔しさと怒りで犯人と思わる人間に銃を向けるラストシーンはまさに名場面で、観客に大きなカタルシスを与える。 実話をもとにした未解決事件をドキュメンタリーではなく、エンターテイメントとして作った成功作品。主演のソン・ガンホの骨太な存在感に支えられた男臭い映画で、昨今では邦画・ハリウッドでもあまりお目にかからない、傑作フィルム・ノワール! 【ペリエ】さん [DVD(字幕)] 10点(2011-04-24 21:17:24)(良:1票)
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