Menu
 > 作品
 > サ行
 > サンセット大通り
 > スロウボートさんのレビュー
サンセット大通り のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 サンセット大通り
製作国
上映時間110分
劇場公開日 1951-10-05
ジャンルドラマ,モノクロ映画
レビュー情報
チャールズ・ブラケットと共同でシナリオを書いていた頃の作品で、いわゆるラブコメディーの傑作群とは系譜が違います。映画界の内幕をパラマウント、20世紀、ザナックなどの実名を盛り込んで、セシル・B・デミルやキートンまでもが自身の役で出演しているとは驚きです。サイレント時代の大スターを演じたグロリア・スワンソンもはまり役で、彼女のグロテスクな存在感はハリウッドという映画社会の歪みを強烈に風刺しています。召し使いの男も同様で、この二人の狂気の様がハリウッドの象徴だとするならば、そこから出て脚本を書くこともできなければ、死んでもそこから抜け出せなかった売れない脚本家は、もともと脚本家から身を起こしたビリーワイルダー監督自身の投影でしょう。ラストシーンにおけるスワンソンの狂気迫るクローズアップには、映画界の恐さと共に、どうあがいても結局はハリウッドという奇妙な社会からは抜け出せない、という自身の覚悟が込められているのではないでしょうか。いずれにしても、忘れられない残像を残す強烈なラストカットです。
スロウボートさん 8点(2004-01-25 03:33:28)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 141件
作品の平均点 7.64点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
332.13%
442.84%
521.42%
62417.02%
72719.15%
83524.82%
93121.99%
101510.64%
作品の標準偏差 1.58
このレビューの偏差値 51.45
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
サンセット大通りのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS