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砂と霧の家 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 砂と霧の家
製作国
上映時間126分
劇場公開日 2004-11-06
ジャンルドラマ,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 家を取り戻そうとする女、家を守ろうとする男、家を捨てた保安官。 すべてが「家」という存在から物語は始まっている。結婚に失敗して無気力な生活を送っていたキャシーの「家」に対する執着心は最初はよく分からなかった。なぜ自殺する必要があるのかも不思議だった。 しかし徐々に彼女は住む場所としての物質的な家(ハウス)を求めていたのではなく、家族の象徴としての家(ホーム)を求めていたのだ、ということが分かってきた。そう考えると非常にこの映画が好きになってきた。 人間の愚かさや他人に対する無理解が垣間見られる一方、ホームとして家の存在が霧のように希薄になってしまった現代で、ホームに執着する元大佐のベラニーとキャシー。 2人がホームに求めていたものは、キャシーは家族であり、ベラニーは祖国であるだろう。 2人は、目で見える物質的な「家」をめぐって争っていたが、実はお互い目に見えないホームをめぐって争っていたのではないだろうか。 この映画で誰が悪いやつか?なんて考えるのは意味がないと思う。全員が愚かなのかもしれないし、全員が被害者なのかもしれない。

花守湖さん [DVD(字幕)] 10点(2005-07-23 13:06:53)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 59件
作品の平均点 6.49点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
223.39%
346.78%
446.78%
558.47%
6915.25%
71830.51%
8915.25%
9610.17%
1023.39%
作品の標準偏差 1.91
このレビューの偏差値 59.64
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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