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《ネタバレ》 ロック好き?の刑事とクラシック好きの殺し屋という組み合わせ。殺し屋は芸術を愛する男でした。この物語のテーマはズバリ「芸術」です。私は殺し屋の定義なんてあんまりこだわらなくていいと思う。あんがい本当の殺し屋とは、お洒落でロマンチックで芸術的なのかもしれません。それとオランダは日本のように電柱がないので、すっきりしていて空の青さが目立ちました。なによりも22時にならないと日が沈まない時期にこの場所で撮影したことは評価できます。だって綺麗じゃないですか?なにゆえにオランダ?というつまらない理屈よりも、「綺麗だ」と思う感性が上回りました。しかもオランダの建築物は川と緑と一体となって1つの色彩を形成していて、すべてが川に向き合うように建物がたっている。派手な広告看板の乱立で、どぎつい色彩の町並みが目立つ日本とは大違いで美的感覚に優れていました。ひたすら明るく芸術的な舞台を背景に、芸術を志す女性と芸術を愛する殺し屋が中学生のようにものすごい純愛を展開するわけですから、恥かしながらもメルヘンチックな気分にひたれます。日本のごちゃごちゃしたダサい街並みを忘れましょう。そしてすすんで癒されましょう。これはそういう映画でした。
【花守湖】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-04-18 23:31:49)
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