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ヒトラーの贋札 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ヒトラーの贋札
製作国独,オーストリア
上映時間96分
劇場公開日 2008-01-19
ジャンルドラマ,サスペンス,戦争もの,刑務所もの,歴史もの,実話もの
レビュー情報
《ネタバレ》 かりに私たちが北朝鮮に連行させられて贋札作りをさせられることになったとする。そのときに「死んでも正義を貫いてやる」という態度をとった自分の姿を想像してください。本当にバカらしいではないですか?これこそ犬死にだ。分かりますか?ディス・イズ・ザ・犬死になのです。ブルガーの偽善的な正義のために地獄の三丁目まで道連れにされてしまうと思っただけで腹が立つ。ブルガーは妻がアウシュヴィッツで殺されてしまったので、もう失うものはなかった。ゆえに仲間を道連れにしようと思った。こういう自分勝手な行動をする者は仲間に殺されても文句は言えないはずです。いやむしろ「ナチスに協力するのは死んでもイヤだ」とのたまうならば、自殺して他人に迷惑をかけなければいいではないか。こういうのを正義とは言わない。無理心中という。もしサリーが贋札を作らなければ、ブルガーは正義を語ることすらできずに腐った死体と変わり果てていた。贋札を作らなければ殺される。作り終えたら今度は用済みとして殺される。それを理解していながらサリーは「今日の銃殺より明日のガス室がいい」と開き直って、小便をかけられようが、1日にでも長く、または1時間でも長く生きようと考えていた。命より正義が大切だって?いいですか?そんな正義なんてクソ食らえです。サリーの「生」に対する執着心が仲間たちを救ったのです。ところで皮肉な言い方になるがヒトラーの映画界に対する貢献度は非常に大きい。ライフイズビューティフル、シンドラーのリスト、プライベートライアン、戦場のピアニストなど。たった1人の悪役がこれほどまでにネタにされ経済効果を生むというのはもちろん例がありません。いろいろな意味でヒトラーは死してなお人々にお金を作らせています。
花守湖さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-03-06 23:02:00)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 43件
作品の平均点 6.95点
作品の点数分布
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1012.33%
作品の標準偏差 1.18
このレビューの偏差値 57.51
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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