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悪の教典 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 悪の教典
製作国
上映時間128分
劇場公開日 2012-11-10
ジャンルホラー,サスペンス,犯罪もの,青春もの,学園もの,小説の映画化,バイオレンス
レビュー情報
《ネタバレ》 命の尊厳がまったくありませんでした。大人が子供をゲーム感覚で殺していく、それだけでした。この映画を一言で表現するならば、娯楽殺人映画です。私は主人公が人を殺すシーンを観ても楽しいとは思いませんでした。しかし世の中には人が人を殺すシーンを観て、「楽しい」と感じる人間はいます。だからこそ、こういう映画に需要があるのでしょう。動いている標的を存分に撃ちたい!という一部の人間の下品な欲求を満たしてくれる危険な映画です。監督はこう言っているのです。「おまえら弱者は、自分たちよりも弱い生き物を狙って殺したいんだろ?だったら見せてやるよ」と。猟銃をスポーツだと嘘ぶく悪趣味な連中も、しょせん無抵抗な動く標的を撃ち殺したいだけです。シューティングゲーム感覚で、もっと撃て!もっと倒れろ!もっと殺せ!殺し方が退屈だぞ!もっと面白い殺し方をしろ!センスの良い音楽を流しながら人を殺せ!と熱狂する観客たちはやはりいる。そうじゃなければこんな残虐な映画は誰も作りません。ホラーにニーズがある世の中は、人間が病んでいることの象徴です。一番、悪質なのは「精神異常者は処罰されないのだ」という社会的なメッセージを織り込んで、さもヒューマン映画ふうに装っていることです。そもそも人を殺す人間は、正常ではありえないわけですから、そんなことを言ったら殺人者は全員無罪じゃないですか。私は納得できません。とくに映画という芸術が、殺人ゲームの道具として利用されてしまったことは許せません。テレビゲームは、ボタン1つで人間を殺してクリアをするものです。殺された人間は血しぶきが出るし、悲鳴を上げてくれる。それをみてオタクゲーマーは満足する。私は問いたい。ゲームと同じことを映画の中でも繰り返して、いったい何が楽しいのですか?この映画は誰にも観てほしくありません。
花守湖さん [DVD(邦画)] 0点(2013-05-19 10:37:42)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 83件
作品の平均点 5.51点
作品の点数分布
022.41%
100.00%
267.23%
367.23%
456.02%
51821.69%
61416.87%
72631.33%
844.82%
911.20%
1011.20%
作品の標準偏差 1.92
このレビューの偏差値 35.10
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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