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《ネタバレ》 シネマレビューの点数を見なかったら、この映画は決して見なかったでしょうから感謝したいです。 これはエイズの子供がラストで死んでしまうという分かりきった映画ですが、それでも胸にぐっとこみ上げてくるものがありました。 子供というのは無邪気で明るいものですがエイズの少年は子供ながらに死を見据えて生きていましたから、時々見せる影のあるしぐさが非常に痛々しかった。 一番印象的だったのは舟の上で青年の男女4人がはしゃいでいた様子と、テントで死を語り合っていた主人公たちの対比でした。 一方は明るくて楽しみを謳歌しており、もう一方は深い闇がもやもやとこみ上げている中にいる。子供が子供らしくなく大人のようであり、舟の上で馬鹿騒ぎをしている青年たちは子供のように見えた。大人になるとだんだん嫌なことも増えてきて悲しみも多くなってくるものですが、いったいなんで子供のときからこんな苦しみを背負わされるのだろうか?と理不尽に思えてくる。 あまりにも闇が深すぎる。それも泣きわめくでもなく、淡々とその闇を受け入れているエイズの子供を切なく思う。しかしこれが現実なのでしょう。 人が死んで感動するというのはある意味で他人事だから感動できるのではないでしょうか? 私は感情移入しすぎて腹が立ってきました。世の中には神さまなんていないんだね。いたら殴ってやりたい。とっても悔しいです。
【花守湖】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-08-14 01:32:01)(良:1票)
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