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「大いなる力には大きな責任が伴う」というこの映画の印象的な台詞は、アメリカ的すぎる。 スパイダーマンの原点がこのような考えのもとに生まれているのがいかにもアメリカらしい。 この映画のヒーローは警察や法律などはまったく眼中になく、「俺は力を持っているから人を救うのは義務なのだ」という思い込みがあり、それはイラク戦争をしているアメリカと一緒だ。 全部1人で決定して1人で行動している。 そういうのが悩みというのはおかしい。 それにそんなに大きな力を持っていると思っているならば、自分の町だけじゃなく、アメリカ全土を回って貢献しなさい。とにかくスパイダーマンの人助けは、いきあたりばったりのものである。 すごく効率の悪い人助けだ。 それに正体をすぐにばらしすぎる。もしこれが藤子・F・不二雄のパーマンだったら正体がばれたら脳細胞破壊銃でパーにされてしまうという恐ろしい決まりがある。 ちなみにパーマンはスーパーマンのスだけをとった名前になっている。これはスパイダーマン同様に3枚目ヒーローという意味もあるが同じ3枚目ヒーローでもスパイダーマンのヒーローにはあまりにも矛盾が多すぎる。 さらに言わせて貰うと、町を飛ぶように移動するのは見ているほうは爽快だ。しかしあのクモの糸は人間の体重がかかっても切れないくらいだから接着剤のようにビル中にくっついているはずだ。 掃除のときはかなり大変だろう。町はクモの巣だらけかもしれない。こまったヒーローだ。
【花守湖】さん 2点(2004-12-31 19:17:12)(良:2票) (笑:2票)
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