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《ネタバレ》 「宇宙人を信じるか?」という科学的でありながら非科学的な問いを「神を信じるか?」と言う、人類のもっとも非科学的で根本的な問いにスライドさせるアイディアはなかなかニクイ。が、しかし細かいところが色々いただけない。まず前半。皆さんも書かれているが退屈すぎ。「惑星ソラリス」でも思ったが、宇宙ものは宇宙に行くまでが退屈になりやすい。その気持ちは分かるのだがもうちょっとこけおどしでもいいから飽きさせない作りが欲しかった。そしてベガ星人との対話。なんなんだあれは。はるばる二十八光年も旅してあの「さわやか三組」のような感動的で中身のない会話。あそこまで引っ張っておいてもうちょっと凄い物を見せられないのか。そういう野次馬的精神を持ってはいけないのだろうか。そうこうしてハテナマークを脳みそにしているうちに、ラスト。最後の質疑応答ではっきりこの映画のテーマが見えたのが良かった。ただの失敗SF映画ではない。地球外生命の探索と並び、宗教と科学の結婚は人類(主にキリスト教徒)の永遠の夢である。そのことをはっきり伝えている映画は少ない、貴重である。ごちゃごちゃ偉そうな事を書く割にはなぜ点が低いか、それは一緒に見た「スクリーム」のほうが面白かったからである。人生そんなもんだ。
【かなかなしぐれ】さん 6点(2003-11-07 23:27:12)(良:1票)
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